2008年　10/3〜4　立山連峰
龍王岳、大汝山、真砂岳、別山、剱御前、奥大日岳、大日岳

左より奥大日岳、毛勝岳、剣御前（陰に剣岳）、別山

右、龍王岳　　左、雄山　　中、鹿島槍

右、五色ヶ原と後に薬師岳から続く北アルプス南部と、左に立山

一日目
　大宮0時発の急行能登で富山へ。通勤終電車だから酔っ払いが多くて混むと思い、アイマスクや耳栓や空気枕を用意して万全を意気込むが、車内はガラガラで、車両に2〜3人しか乗っていなかった。寝る体勢を作ろうと足の置き場にしばらく苦労したが、意外とぐっすり寝られた。立山からのケーブルカーはやはりひどく混んでいて30分ほど待たされる。朝飯に同じフロアにある食堂でかき揚げうどんを食べる。まずいことは無かったが、これで750円かい！でも山中だと思ってあきらめる。
　　室堂に着くと、雲ひとつ無い快晴、今日は山景色をたっぷり堪能できそうである。あと1ヵ月半後の初スキーを思い、積雪時の状態を思い出しながら、浄土山を超え、五色ヶ原への道を外れて90座目の百高山、龍王岳へ向かう。道はしっかりしたのがある。360度の展望は素晴らしく、遠くに白山、大きな薬師岳、黒部五郎岳から水晶岳、その間に槍穂高、霞んではいるが富士山、先月行った針ノ木岳から白馬・旭岳までの重畳たる峰々、そして圧倒的な剣岳、三百名山の中でも難しいとされる毛勝山などなど、眺めていると休憩時間はあっという間に過ぎる。一ノ越で御山谷を覗くと滑走したい気持ちがいや増す。1ヵ月後に一面の雪景色になるとはとても信じられない。日本の四季に感謝したい。24年前にK夫妻と雷鳥沢〜剣岳〜一ノ越と歩いたが、縦走路から外れている立山の最高峰、大汝山へは登った記憶がないので、初登頂のはずである。同じく富士の折立も初めて頂に立つ。真砂岳は巻いたかもしれないので、これも初登頂にした。別山も北峰へは行っていなかった。今回の山行の目標、百高山の４峰に登って、あとは剣御前を残すだけとなった。荷物は軽いから疲れもあまり感じないで快調に歩ける。室堂平と取り巻く峰はチングルマなどの草紅葉に彩られて例えようもなく素晴らしい。予定よりも2時間以上早く剣御前小舎に着いたので、宿泊を申し込んでから剣御前を往復する。剣御前小舎の前で元監督Ｙ先輩とばったり会った。池の平へ廻るそうだ。

龍王岳から南側の大パノラマ	室堂平	黒部湖と2ヶ月前に縦走した針ノ木岳
大汝山から白馬方面	真砂岳、別山、剣岳が重なる
富士の折立を振り返る	真砂岳から立山三山	別山からの剣岳は迫力だ！
別山から	チングルマの葉の赤が鮮やか	剣御前小舎
剣御前小舎から

二日目
　　5時少し前に目が覚めて小屋を出発する。ほんの２ヶ月前ならすっかり夜が明けているのだが、ヘッドランプは30分以上も点けねばならなかった。室堂乗越まで350ｍほど下って、奥大日岳へ200ｍほど登る。奥大日岳の最高ピークへの直登の道は通行禁止になっていたので巻道を登って稜線からピストンする。朝早いせいか、奥大日岳の三角点でふたりの単独行者に出会っただけで、大日岳までは実に静かな道だった。大日小屋から下りにかかると、さすがに登ってくる人がだんだん増えてきた。広い大日平が眼下に見渡せ、大日平山荘もはっきり見えて気持ちのいい下りだが、大日小屋からは700ｍもの標高差がある。木道が現れ、大日平に入った頃合に、まほろばツアーで何度か一緒した富山のＩさんとばったり出会う。思わず休憩に誘って歓談。大日平山荘のオーナーが友人とのこと。当初の日和見予定通りなら同宿になったはずである。もっとのんびり歩けば良かった。今回の山行中に二度も知人と出会う偶然にびっくり。大日平山荘からバス停のある称名までも700ｍの標高差があるので、前回の山行で心得た気を紛らわす方法をとってがんばると今日の予定コースタイムより4時間近くも早くバス停に着いた。　

		奥大日岳
		大日岳
チングルマ	大日平	大日平の黄葉

龍王岳 　　大汝山　　　真砂岳　　別山　
剱御前　　奥大日岳　　大日岳

　　標高百名山へ